横浜国立大学理工系同窓会「名教自然会」は、新しい大学院「都市イノベーション研究院・学府」の誕生と工学部が理工学部に改組・拡充されたことを契機に、各同窓会間の連絡調整、工学部同窓会共通事業及び全学的同窓会活動の理工系の受け皿としての工学部同窓会連合を発展・強化した新組織「名教自然会」を平成27年3月1日に設立しました。
名教自然会には、団体会員として既存の工学部学科単位同窓会の「名教就美会」、「国大化学会」、「水煙会」、「弘陵造船航空会」、「横浜三工会」、「土木同窓会」、「横浜物理工学会」の7同窓会が加盟し、令和6年1月から「横浜電子情報工学会」が新たに加盟しました。また、平成23年4月に理工学部に新設された分野の「数理科学EP」、「地球生態学EP」及び平成29年新設された都市科学部「環境リスク共生学科」の同窓会は個人会員として加盟しています。
名教自然会の名称は、工学部・理工学部の前身横浜高等工業学校初代校長鈴木達治先生の教育理念を表す言葉の「名教自然」をいただており、この言葉は世代を超えて現在に受け継がれています。この「名教自然」は横浜国立大学構内に建てられている「名教自然の碑」に刻まれています。
ここ数年、横浜国立大学の世界大学ランキングは徐々に低下傾向であり、「世界水準の研究大学」を目指すためには、これに歯止めをかけV字回復が必要です。横浜国大のような運営費交付金が少ない大学で研究資金を確保するためには、従前からの科研費・共同研究費等のさらなる獲得が重要です。幸い近年みなとみらい地区にはグローバル企業の本社・研究開発部隊の施設が増えてきました。横浜国大は就職には強く、日経が毎年発表する「人事が評価する大学ランキング2023年度版」で横浜国大は4位でした。これは過去2年間に採用した学生のイメージを、主体性などを見る行動力、コミュニケーションなどを見る対人力、論理的思考などを見る知力・学力、創造性などを見る独創力の4項目でランキングしたものです。1位京都大学、2位名古屋大学、3位名古屋工業大学と、横浜国大が関東以北でのトップでした。横浜国大はここ数年このランキングで高く評価されているのは、実践教育のおかげで卒業生が活躍しているからと思います。その活躍されている企業と横浜国大が手を結び共同研究などに発展することを期待しています。
名教自然会
会長 永井孝雄